子作り実況男の猫愛は如何なのか?
昨日のブログに書いたようにヤバい変態がドアの前に訪れても冷静でいられるのは本当に笑うしかない程のいかれた住人が同じアパートメントに住んでいたからだ。コロナウイルスの不況で彼は母親の家に越していって本当に以前と比べれば信じられないくらいに平穏な日常が戻って来ている。
こいつの何が、いかれているかって彼はかなりの大爆音を出すからだ。
「Come!Come! OH Jesus ! Ah~~~~~~~Fuck!!Fuck!!!!SHITー!!!」
と言う繰り返されるフレーズ。しかもかなり怒鳴り気味な調子だ。
私は、まさか?とは思っていたのだがこの意味がはっきりと分からなかった。
明らかに誰かに怒鳴り散らしているかのような発声状態だからだ。
これが、子作りの実況だったという事実はあるフレーズで確信に変わった。
「お前のせいでイケないじゃないか?体位が悪い!!しっかり膝をつけ!!!!」
「そんなんだから、いつまでも息子ができん!!!!お前のせいだ!!子供はいらんのか!!」
最初に聞いた私の反応は、
えっ!? 何だそれ…?
と言うものだ。そのバリエーションはいろいろあるのだが、体位への文句そして罵倒その合間に繰り返される。
「Come!Come! OH Jesus ! Ah~~~~~~~Fuck!!Fuck!!!!SHITー!!!」
イク!イク!おージーザス!あ~~あ~~ファック!!ファック!!クソ―!!
のフレーズ。
しかもこれは、深夜から明け方まで続いて酷い時だと2,3時間の休憩を挟んで昼も続くことがあった。それもかなりの大爆音で!!
そんなに何時間も本番してずっとイクと思っているみたいだから頭が逝っている人なんだろう。何があったんだ!動物以下か!
これは、あんまりいかれている内容なので近隣住民すべての笑いとしてのネタとなっていた。私もネタとして遊んでいたし、誰かに会うとどうしても話したくなった。
なんでか分からないけど私たちの苦労とは裏腹に、このネタはかなりの確率で盛り上がる。近隣住民のパーティーでもみんながこれをネタにして盛り上がっているのが聞こえてきた、しょっちゅう聞かされたせいで当時は私も声真似が上手かったw
たぶん、みんな話してネタにして浄化しないとやっていられないような精神状態に追い込まれていたんだと思います。誰でも苦しい事や極限状態に陥りそうな事があるとなんとかバカバカしい下ネタにして笑おうとしたくなるんでしょう。それは万国共通なんですね!
だって、寝られないんですよ。この爆音で!!
週に4回くらいのペースだったんです。
SEXの中継(子作りの中継)で寝られなくなるなんて経験したことありますか?
普通に頭がぶっ壊れそうになりましたw
オーストラリアはSEXの騒音公害も激しいけれど(これも結構大きい音です)、この子作り中継男のおかげでご近所さんがSEXレスに陥り、奴のSEX実況が独占状態になりました!
こんな騒音が続く過酷な日常の中、アイエルツ(移住や進学に使うための英語資格試験)を受験する必要が出て来たんです。試験の前の休み、昼寝しても、頭がボヤっとするので中庭に出て何とか眠気を覚まそうとしました。
すると、急にトラ猫ちゃんが私の方に駆けよって来たんです。一目散に駆け寄って足にスリスリ、頭をゴンゴン。めちゃくちゃ、人懐っこくて可愛い子でした。こっちを見て必死になんか言っています。それに英語も理解していてかなり知能が高い子でした。結構、沢山の単語を理解しているんです。
この子のおかげで、なんか癒されてその時のアイエルツは寝不足だったのに目標点数がとれて今度会ったらこの子にお礼しようと思っていました。明日も会おうねと言ったら、ちゃんと次の日も出て来てくれて、ありがとね!と言ったらちゃんとニャーと返事も帰って来ました。
それから、私が通ると挨拶してくれるのでこの子と遊ぶようになりました。
でも、何か私は分かってしまったんですよね。
彼は、凄く強い目をしているけど寂しそうな顔をしている。
暗くなってきてもずっとお庭にいるし、ずっと鳴いて付いてくる。
夜、私を待ち伏せている事もある。
「どうしたの?」「帰りたくないの?」と聞いたら、
「帰りたくない!連れて帰ってよ!」と言う声が聞こえてしまったんです。
「飼い主が心配するよ!」
「そんなことない、心配なんかしてないんだよ!」
英語は発せられていないけれど、音の発し方と雰囲気で、分かってしまったんです。
猫って意志が強くて自分で場所を選んで生きようとするんだなって。
オーストラリアでは猫にはすべてマイクロチップが登録されていて個体番号が管理されているんです。だから、その番号は飼い主に紐づけられていて簡単に飼い主を変える事は出来ないんです。
私がこの猫ちゃんについて考えている間にも、月日が流れていきました。
相変わらず、子作り実況が続いています。
「Come!Come! OH Jesus ! Ah~~~~~~~Fuck!!Fuck!!!!SHITー!!!」
でも、なんかおかしいんです。
「お前のせいでイケないじゃないか?体位が悪い!!しっかり膝をつけ!!!!」
の部分が
「どこにネズミ隠したんだ!!早く出せ!!殺して見せろ!!!!」
に変わっていたんです。その後のこのフレーズ、、
「Come!Come! OH Jesus ! Ah~~~~~~~Fuck!!Fuck!!!!SHITー!!!」
は、感じてる声じゃなくてこういう事だとすぐ分かりました。
こっち来い!こっち来い!ア――――!フアック!!ファック!!コンクソー!!!
もしかして。。。私はゾクッとして奴を殺してやりたい!!と本気で思って自分自身にビックリしたんです。殺意が湧いて来るってこういう事を言うんだなって。。
その間に、私の脳内であの猫ちゃんが助けてと私に言っているのが分かりました。
一度、別れ話が聞こえてきていたのでその後こいつはSEXが出来なくなった。
女をコントロールしたい衝動がもしも猫のコントロールに置き換わっていたら、そう思いたくないけれど確かめなきゃと思ったんです。
近所から相変わらず、休みになってもあの下ネタが聞こえてくる。でも、私はそんなネタをやる気も起きずその猫ちゃんを目で探していたんです。笑う気分も起きない状態になっていました。
少し痩せたように見える彼に会ってやっとの思いで首輪を確認してみたら、いつか奴が叫んでいた単語と彼の名前の一部が一致してしまったんです。それから、私の悩みが始まりました。
助けたい。
でも、飼い主はかなりヤバい奴。
奴は女に酷い事を平気でする人間で、もし連絡すればどうなるか分からない。
これがグルグル頭に回りました。
大声で口論する声が、近所中から始まりました。
何も知らない近隣住民が、この猫ちゃんをお家に入れてあげて連絡したら奴が来てもめているんだな!すぐ分かる内容なんです。
頭がいかれているので、猫を何とか無理やり連れ帰ろうと夜から朝まで人様の家で騒いでいるのが分かりました。
しかも厄介な事に、この猫の登録はいかれた奴の母親になっている事も大爆音の喧嘩から分かったんです。だから、もし奴が猫を心理的に痛めつけていたとしても因果関係が取れないんです。
オーストラリアは動物愛護に熱心な国なので、動物への虐待は厳しく監視されています。誰かが虐待を目撃すればそれをRSPCAに報告すればよい事になっているんです。
だったら通報すればいいと言っても単純なものではありません。しっかり虐待されている証拠が取れない事にはマイクロチップの登録を外すことは不可能なんです。
この猫ちゃんは見た目はどこも傷ついていない。心が傷ついている究極のDV(ドメスティック・バイオレンス)にあっているんです。大きな声の口論の後、何度か通報している近所の人もいて話し合いが行われているのを何度も目撃してきました。
でも、奴が「いつもそれは事実ではありません。」とまともな対応をするので、この子は助け出されないんです。外面は良いので、とてもそんな人に見えないんですよ。だから、動物愛護団体も通報の事実の裏を取れないから、いつも帰っていったんです。
この狂った野郎が引っ越した後、私はどうでもいいからあの猫ちゃんを奪いそっと隠しておけば良かったと自分を責めています。でも、それはこちらだと犯罪まがいになってしまう。私はこのマイクロチップ登録の制度を本当に憎んでいます。そして、反対の立場になったんです。あれから、、、
所詮、世の中に作られた規則なんてこれくらいいい加減なんだなって…。
中途半端で骨組みがない法律は害なんだとも思いました。
それに何故、別れた彼女はこの子と一緒に逃げてあげなかったのか。
西オーストラリアの法律ではそれは可能な事なんです。やはり悪い男に平気で最初体を捧げる女はまた、共依存で悪い女だと恨んでいます。自分を大事にできない意思もなく悪い男を選ぶような女は、動物だって大事にできないんです。
私だったら、彼を愛していたら絶対に手放さずに一緒に逃げて生きていくのに。
何故、一生懸命生きたい彼を置いていってしまうんだろうか。
私には、理解はできません。
異性との関係構築をSEXのみで暴力的に支配する異常者はまた動物への愛も歪んでいる。そして、それに依存する異常な男女の関係性。
動物を愛せない人間は、人も正確に愛せない人間なんです。
価格:3,480円 |
価格:2,480円 |
価格:1,980円 |