マスク着用者は変質者？
コロナ騒ぎが起こってから最も嫌な事の一つは、オーストラリア人の大部分がマスクをする事を嫌がっていてもし着用しているとまるで変質者を見るような眼で見てくることだ。
日本ではまずこんな事は起こらないが、マスクをしているとかなり冷たい視線を浴び避けていく人もいる。
完璧なソーシャルディスタンスを取る事ができると考えればいい事かもですね！
米アップルストアーは店内に入る時にマスクを来店者に配っていたが、大部分の人間がマスクを渡す人をまるで異常者のような目つきで見ているのが分かった。
店から出ると愚痴を言いながら、そしてちょっと怒りながら直ぐにはずしてゴミ箱に捨てる。そんな人はまだましだが、そこら辺に投げつけるような人もいるし、紙幣を触ったりいろいろな製品をベタベタ触った後に平気でマスクの内部と自分の口を触りながら外すような人もいる。
要は、全く持って衛生観念や予防意識が低い人間が多い。
先日コロナ変異種の感染が起こった際にパースはロックダウンになり、マスク着用ルールが設けられた。罰則も厳しいもので、もしマスク着用をしていなければA$1000(約８万円以上）がとられる事となっていた。
こちらのコロナウイルスにおいての対策は、規則が明確に設けられもしそれを破る人間がいればいつ警察に捕まるか分からないし罰金をとられるよというスタンスを全面的に押し出している。
だから見た感じ、ほとんどの人間がマスクを着用している状態だった。
オーストラリアはしっかり対策をしている国で素晴らしいと思う人がいるかもしれないが言っておきたい、アップルストアーに入る客の様子を見てからも推測できるようにこのように厳しい規則を設けないとマスクをする人はほとんどいない可能性が高いと思っている。
厳しく言わなければやらない人の方が多い、寧ろ言ったって怒る人もいるから罰金制にしている。それだけ、感染症対策が難しい国だと簡単に想像できる。裏を返せば、もし知らないうちに感染力の高い変異種が入って来て誰かが知らないうちに感染していればあっという間に広がるリスクが常にある国だと思っている。
私は別にマスクをする事が好きではない。しない方が息苦しくないし、開放感だってある。口元が分かるのでコミュニケーションが取りやすい。そんな事だって十分に分かっている。それにすべてのウイルスがマスクで防げる事はないとも知っているから、人と密に接する機会を持っていない、または持つ必要がない場合はしなくてもいいとさえ考えている。
でも、ある出来事から私の考えが変わり一人で空いている道を散歩する時以外はマスクをする事に決めた。なので、着用せずに外出しても必ずいつもマスクを持ち歩いている。
それはある日、私がパース市立図書館に新作のDVDをレンタルしに行った時だ。ここの図書館はすごくていろいろな映画やドラマの新作がカードさえ作れば簡単に借りる事ができコロナ前は良く使っていた。（今は引きこもってるので全く使用しなくなってしまったが…）
いつもどうり、自分の予約したものを受け取って借りる手続きをしようとしていたその時、後ろから中年くらいの男性がめちゃくちゃ近くまで近づいてきた。その時は、まだ規制がかかっていて、1.5m以上の間隔を保つようにとのルールがあったにも関わらずだ。彼にはソーシャルディスタンスのルールを守るという頭は全くないように見受けられた。
前にもこのブログで書いたと思うけれど、どうもオーストラリア人にとって図書館もナンパの場所の一つみたいなので、今考えるとそれが目的の男かもしれない。
その人は咳ばらいを何度もしていて鼻もすすっているにも関わらずかなり接近してきた。直ぐに触れる事が出来る距離まで詰めてくる状態になった。
嫌だったので、その場をいったん離れたらその男は諦めたのか近づいて来なくなった。
ホッとして自分もDVDを借りる手続きをしようと機械の前に行ったときにその彼が椅子に座って休憩しだしたのが見えた。なんだか、息が苦しそうで何度もゲホゲホ咳き込んだりくしゃみをしたりしている。
ここで、日本人なら多少口を人のいない方に向けたりする人が多いがその男は全く何もせずに飛翔を飛ばし放題、エアロゾルまき散らし状態だ。
その時は、TVCMやネットでも咳をする時のエチケットや咳の仕方についての方法。体調が悪い人は外に出ず安静にする事の注意などが何度でも流れている時期だったのにも関わらずだ。
エアロゾルは大気中に３時間は残留する事が科学的に証明されているし、エアコンの風流によりどうやって飛んでくるかも分からず本当に危険だと思ったので、急いで少し息を止めながらその場を後にした。
その後からオーストラリア人の大多数が感染症拡散防止のためのマナーや予防する事に対する意識が非常に低いという事を実感するようになり、だからこそ余計に周りを意識的に見て危険そうな場合はマスクをするという習慣を持つようになった。少なくともくしゃみや唾などの大き目な粒子はシャットアウトできるからだ。
ある日、郵便局にどうしても行かないといけない用事があったので局内に入ろうとしたところ結構密になって混んでいたし相変わらず多数の人間がソーシャルディスタンスを守っていない。そのためにマスクを着用する事にした。
相変わらずかなり冷たい視線が飛ぶし、
私をまるでばい菌を見るように避ける人もいる。
それで極めつけは、受付のおばちゃんから
「あなた海外から来て隔離しなければいけない人間なのに、郵便局に来たの？感染してるの？」
と唾を飛ばすほどの大きな発声で怒るように尋ねられた。まるで近寄ってこないで頂戴と言わんばかりの権幕だ。
「私はただ予防と、防衛のためにマスクをつけているだけで健康ですよ。隔離対象の人間ではないので安心してください。それにずっとパースから出ていないですよ。」
と答えた。
するとそのおばさんは引きつった顔と驚いた顔が混ざったような表情で、
「パースは誰も感染者いないから大丈夫なのに、いったい何考えてるの！驚かせないでよ。気味が悪いわ。」
とまた唾を飛ばしながら答えた。
私はその時、
ああこういう人は全く前もっての予防の感覚がないから何を言っても通じ合えないんだろうな
とちょっと寂しくなった。
それと同時に個人の事にあまり干渉しないオーストラリア人がなぜマスクになるとこんなに過敏に反応するんだろうと本当に不思議に感じてしまった。
長年のマスクをしない慣習が影響して脳に刷り込まれているんだろうか？
どうしてもこれだけは分かりあえない部分だ…
でもこの時も、奥にやっぱり何もガードせず咳き込んでいる人間がいてマスクをしていって良かったなと安心したものだ。
そもそも何故、パースには感染者がいないと分かるのだろう？
オーストラリアは検査率が高いとの報道があるので私は独自にデーターで確認しているが、事実は検査していない人間の方が多い。
以下のページによれば 2021/2/20 時点のデーターによると検査数は845,459となり人口がおよそ2.76million（およそ276万人）として計算すると、
約32.64%しか検査率がない事が分かる。言い換えれば約人口の69.37%が検査をしていない事実が分かる。
この割合に、同じ人が複数回検査をしている可能性も加味するともっと検査率が低くなる可能性も捨てきれない。
西オーストラリア州の人口に関しての参考ページ
http://www.population.net.au/population-of-western-australia/
上の簡単な計算から確実に分かる事は人口の半数以上の人間がコロナウイルスに感染しているかしていないかは未知の部分で分からないのが真実だ。
感染者がいないと判断できる証拠がないので、立証できない
ただの仮説を真実としているだけだ
変異種に感染した状態で町中をうろついたり、隔離のルールを無視して当然マスクなどはなしで衛生観念ゼロのままあちこち出歩く人間がいる限りリスクファクターは常にあると思った方がよい。
それに加えて、コロナ患者対応の医療従事者さえマスクを着けない事例や隔離ホテルのセキュリティーガードが衛生教育も受けずに当然マスクをする事を破るような状態ではいつ市内にウイルス拡散されてもおかしくないリスクがあるのは事実だ。
誰か症状が出て病院に駆け込めば確実に分かるだろうが、そうなるまで全く予防の観点がないという事はかなり問題な部分だと思う。
だから、広範囲に調べればもっとデーターが出るだろうなとも想像している。
気にしすぎるのも精神的に悪いが、
免疫力を低下させない意識と予防の観点は常に持つべきと思い生活している。
日本のコロナ対策が良くないなどと言う人に私はいつも首を傾げている。
少なくとも、マスク着用者を変質者と思うような人はほとんどいないだろうから…
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