オーストラリア人が裸足になる理由
オーストラリア人は裸足になる事に抵抗がない人が多いです。
その事は滞在する前も知っていたけれど、実際に目撃すると結構ビックリする事も多かったです。
私の知識では、オージーはビーチが好きで海の近くに住んでいる人が多いのでビーチに行ったついでにそこら辺を歩くから裸足になっていると思っていました。
そういう情報があちこちに載っているんです。
だけどシティーの中のショッピングセンターや通りなどでもたまに裸足の人がいるんです。
よく聞く話では、シティーもビーチに近いから裸足の人がいるという説明だけれど実際は全然違うんです。
だってその理屈だと歩いてビーチからシティーまで行けるという話になるはずなんです。
でも、これを見て下さい。有名ビーチはシティーから徒歩で何分かかるのでしょうか？
シティーにできる限り近そうなビーチを選んで調べてみました。
Scarborough Beach (スカボロビーチ)
約３時間
Cottesloe Beach (コテスロービーチ)
約２時間半
City Beach （シティービーチ）
約２時間半
Floreat Beach (フローリートビーチ）
約２時間半
これを見ると、少なくとも２時間半以上歩かないとビーチからシティーまで到達しないんです。だから近いからという良く聞くような噂は嘘って事になります。
電車とかバスとかにも裸足で乗っているんだったらあり得るかもしれないけれど、それはそれで結構驚きますよね。
最初に裸足で道路を横切る人を目撃したのは、ホームステイ先でクリスマスパーティーが行われる日でした。招待客の中には私のホストマザーのお孫さんもいました。その女の子はメチャクチャ美人でモデルさんみたいな見た目なんです。本当に話しかけずらいくらい綺麗でした。
でも、なんとその子が道路の向こう側に止めてある車から自分の荷物を取ってくると言った後に家で素足になっていたそのままの状態で道路を横切って行ったんです。それが結構ショックでした。だって、見た目とのギャップが半端ないですよ。小汚い感じの子ならまだしも、すごく美人な人だったんです。
それで、
あー誰でも結構簡単に裸足になるんだな と思ったんです。
日本人には信じられない話だけれど、裸足を外で歩いた後家の中にそのまま平気で入るから床なんかは本当に汚いです。
私自身、そんなに潔癖症じゃないし別に少しぐらい汚れていても気にならない性格だけど、そんな私でさえばい菌が目に見えるような気持ちになってきてゾクッとする感じがしました。
ホームステイ中は週に１回、掃除をする日が設けてありました。掃除機でゴミを取ったり、雑巾で床を拭いたりしました。
それでビックリしたのは床を拭いても拭いても真っ黒けになってきて、あっという間にバケツの水が真っ黒になった事。
バケツの水を交換しようとして尋ねると、
「水が勿体ないし何をそんなに熱心にやってるの。ゴミがついてないから、充分綺麗だし。気にしすぎなんじゃない。」
と掃除を終わるように言われてしまいました。
私の目で見ると固まった髪の毛の束や虫の死骸とその糞、それに外から入って来た泥のようなものが床に見える状態だったんです。そんなに視力が良くないのにこんなに見えるなんてよっぽど沢山ゴミが散らかっているんだろうなと思ってゾッとしました。
このお宅に住んでいる時、私は足が汚くなるとちょっと嫌だったのでクロックスをスリッパ替わりにして使用していたんです。それでも、私の足の裏はだんだんと黒く染まっていき、このお宅を出るころにはなんと真っ黒に。
その汚れが完全に取れるまでに、何と２年の年月がかかりました！！
この事から考えても分かるように、結局はあんまり家の中と外の概念がないって事が答えなのかなとも思っています。
この衛生観念の違いで本当に驚く事がいろいろと多かったんです。
こっちが不潔と思っている事でも向こうは全然普通と思っているから、同じ屋根の下で暮らすのは知らないうちにストレスがかかる。
話し合って折り合い点を見つければ良いのだけれど、話し合いが全くできない人が多すぎて困る事が多い。全く会話すらできないししようともしない事が問題なのに、こちらが神経質な病気のように言われて変人のようなレッテルを張ってくる人の多い事。
シェアハウスでも超絶に不潔な人がいるとかなり大変です。日本人でも育ちが悪かったり躾がなされていない子だと、この現地の習慣に染まりつつありえないくらい不潔になる場合があって困った経験があります。いかに他人に期待しないで気にしないように毎日過ごすことが重要かこの時に学んで本当にいい勉強になりました。
そういえば、通勤時にビーチサンダルを履いている人も結構います。女性はヒールを職場で履きたいけれど歩くのが大変だと思うのか、通勤時だけビーチサンダルのようにペッタンコの靴を履いて職場で履き替える人もいるんです。
ビックリしたのはバッグの中にそのヒールをそのまま入れる美女を見た事。同じ場所から、リップなどの化粧品とランチに食べるりんごが裸のままの靴と一緒に入っていてウワッと思ってしまった。
ちなみに、
明らかに汚れているようなトイレの床でも平気でバッグを直置きする人も多いしそういうのもギョエッとする事の一つ。
オーストラリア人が裸足になる事に抵抗のない理由をいろいろ考えてみたけれど、
不潔レベルが日本人より高いという結論にしか辿り着かなかった。
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