猫の手借りて、オーストラリア大解剖。

オーストラリアで体験したアッと驚く事、信じられない事実をシェアします!

豪予算案が大学に大打撃

 

先日、オーストラリアの2022年度の予算案が発表されました。

 

というのも、オーストラリアの会見年度は7/1から翌年の6/30となっています。日本の会計年度が4/1から翌年の3/31となっているところから大きく異なっていますね。

 

それでその予算案で話題になっている事の一つに、オーストラリアの高等教育に関する予算が大幅に削減されてしまったという事がありました。

 

 予算案では高等教育に関する財源は次の会計年度では、741ミリオンドルも削減される事が明らかになったんです。それにさらに次年度には387ミリオンドルも削減されることが決まっているそうです。

 

特にこれには大学関係者たちは動揺を隠せないみたいです。

 

なぜならコロナウイルスで、オーストラリアは非常に厳しい国境封鎖対策を取っていて留学生からの収入が入ってこない事と政府の支援策であるJobKeeper から除外されたことも影響して何十億ドルもの収益を失ってきているとのこと。。

 

※Job Keeper :コロナウイルス流行に伴う政府支援策の一環で組織の運用と従業員への賃金支払いを継続するための支払いを政府が行うプログラム。

 

このコロナウイルスの流行で去年にはなんと17000人以上の大学関係者が職を失ってきた。それだから、また大きく財源が減らされてしまうのであればもっとスタッフを削減する事を考える可能性もあるのではないか。

 

↓参考記事↓

www.theguardian.com

 

私が大学に通っていた時に、現地オーストラリア人の学生が学費が高すぎるとデモを行ったり、学内に張り紙をしているのを何度か見て来た。

 

私は最初こういう活動を見て正直、

 

勘弁してよー!!

 

という気分になってしまったのも事実。

 

だって私のように外国人で学生ビザで大学に通う人は、ざっくりと見積もってオーストラリア人の約3倍もの学費を支払っているからだ。。

 

そう考えると、

 

安いのに何言ってるのー!!

という気分にもなってしまう。。

 

でも彼らの立場になって考えると、自分で学費を払っている人も思ったより多そうだし親元から離れてなんと家をローンで購入している人までいるようで、、

(なぜ、家の購入なんてするのかと思うがそれはおいといて。。。)

 

それに彼らの言い分を聞いていると、昔は大学の学費がタダの時代もあったとの事でその時代に戻して欲しいというような主張も言っていた。。

 

どんどん学費が上がっているという事実は確かだから、現地学生の学費に比べ倍お金を取られているのに同じ質の教育と外国人という事でサービスがすべて使えないというモヤモヤした気分から彼らの主張に”安いのに何言ってるのー!!”と思うのは筋違いだったのかもしれないなと感じた。

 

西オーストラリア州はマイニングで儲けている州だけれど、マイニングブームが去っているから以前よりは歳入が多くはないだろうし少しは貧乏になってしまっているんだと思う。

 

私がオーストラリアの大学に通っていた時の印象は、随分とオンラインを使ったプラットフォームを利用しているなあというものだった。

 

講義は録画されていて、後から見直しも可能だ。それにチュートリアルやゼミも録画する先生もいる。

 

だから私が受講していた会計学のコースでは、現地学生で出席日数を気にしなくて良い学生はあまり出席してこなかった。

 

大学関係者もそれを知っているんだろう、コロナウイルス騒ぎが起こってから実習や実技を伴わないコースはすべてオンラインにする事を目指している大学もちらほら出始めている状態だ。

 

これだけ国から予算が下りないし、研究費の削減にも限界があるとなればやはり削るべき場所は人件費。そう考えるのが自然なのではないだろうか。。

 

ほとんどすべてをオンデマンド化してしまえば、教員の数を減らせるので人件費が一気に節約できる。それに加え、そんなに講義する部屋もいらないであろうと思う。。

 

テストもオンラインでやったものもあったので、そう考えると極端な事を言ってしまえば講義やワークショップの様子を録画するための部屋だけでよいとなり設備投資や電気代も節約できそうだ。。

 

もしここまでオンライン化を進めていこうと考えている大学があるとしたら、(恐らくは考えている大学も多いとは思うが)キャンパスが存在する意義ってなんなんだろうか?

 

オーストラリアの大学は、他国からの留学生や現在関係が悪化しているアジアの国からの財源に頼り過ぎていた事実は否めなく、、それに加えてこの予算案だ。

 

この予算案はオーストラリアの大学にとって経済的な大打撃だろう。

 

生き残りをかけて、新たな工夫が求められる事は必須だと思う。

予算だけ減らされ、従来の方法で教育の提供をするのはどう考えても限界。

 

教育の質をグッと落としてしまうのか、

オンライン等を使って新たな魅力を構築するかの2択しかないんだろう。。

 

果たして、未来にオーストラリア大学のキャンパスの意義は存在しているだろうか?

 

 

 

   

 

 

ご自身でブログ運営をされている方は、A8ネットでアフィリエイト始めてみませんか?

 

↓押してくれると飛び上がって喜びます↓

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村