猫の手借りて、オーストラリア大解剖。

オーストラリアで体験したアッと驚く事、信じられない事実をシェアします!

豪料理専門学校の闇

 

私、お料理好きです。あと、コーヒーが好き。

 

オーストラリアに旅行した時、スーパーを覗いてオーストラリアの食材の豊富さについて知ったのと同時に食の安全さや魅力を知ってオーストラリアの食べ物が好きになりました。

 

ともかく遠い所である海外で自分を試してみたいという思いと私の食べ物好きが重なって最初私は調理師の免許をとってオーストラリアで働いてみたら楽しいだろうなという思いを持った。

 

ブラック企業辞めてなんか疲れていたし、ずっと科学が好きで技術とかモノづくりとかに惹かれてベンチャーから中規模の会社でそれに触れたいと思い身を置いてきたけれど、色々理想と現実とが分かって来るうちに正直全く違う所に離れてしまいたくなった。

 

元々ビジネスに興味があって新しい物を創出する夢から、経営に結びつけるみたいな事に興味があってたまたま大学時代に出会った一つの情熱みたいなもの、、それに夢中になった時も抱いた一種の絶望感をまた会社員時代に抱いた。。

 

そのモヤモヤした感情を新しい事にチャレンジする事で打ち消したかった事もあるのかなと思っている。会社辞めた時にネジがぶっ飛んだと思っているので多分制御が聞いていなかったんだと思うけど、ある意味すごい思い切りが良い行動を起こしていたと思う。

 

気づいたら、西オーストラリアのパースで勧められた豪料理専門学校の入学を申し込んでいた。

 

コーヒーを愛している私はカフェ飯を極めて、、資金作って店を持てればいいなあという夢を持っていた。

 

ビジネスや経営書を趣味で読んでいたことある私は、変な得体のしれない自信をもっていた。

 

この料理専門学校は、勉強しながらインターン先を紹介してもらえるとの話でそのまま就職する人も多いと聞いていたし、学校の中のカフェテリアで経験がつめるとの事。こんな良い話はない。。

 

それにオーストラリアは非常に外食をする人が多い印象だったので、まあフルタイムとまではいかなくても仕事もすぐ見つける事ができると思った。仕事が見つかりやすいという事は働きやすいビザ(永住権や労働ビザ)も少しは取りやすくなる。

 

私は大学時代と会社員時代に稼いだが、忙しすぎて金を使う暇がなかったのともともとあんまり物欲がない事も手伝ってある程度の貯蓄を持っていたので(大金ではないが)、なんとか少し踏ん張れば叶えられない夢ではない気がした。。

 

それに失敗したとしても、海外で経験積んだといういい経験になるから無駄ではないはずだ。

 

だけれど、本当に不思議な事がここで起こった。私はこの学校に入学したその日のオリエンテーションの最終日が終わってから急に病に倒れてしまった。。(よくこのブログにも書いているように重症のインフルエンザに罹った)

 

不思議な事は、それまで自分の体調は悪くなかったし喉が痛いとか鼻水が出るといった事は一切なかったって事。。

 

ただオリエンテーション中に、便意を催して何か外に出したいのに出ないような変な感覚になってから気分が優れなくなり立っていられないくらいに体が急に怠くなった。

 

帰宅してから、息も苦しいのでとりあえずはベットに横になったけれど体を起こすのもつらい感じになって来たので夕食を食べてから取り敢えず寝てしまう事にした。

 

私は体力にだけは自信を持ってきていた。研究していた時は、3日寝なくても死ななかったし、、フルマラソン休日に走っても体の疲労は平日までに抜けてブラックな環境で勤めるくらいの事はしてきたので、眠ればだいたい治ると思った。現にめちゃくちゃ熟睡すれば大抵体の不調は少し収まって来て回復してくるのが常だったので、、

 

だけど、この時は朝起きても体全体に鉛が乗っているように重くて起き上がることができないしフラフラで自分の身体がどうにかなってしまったのかと思った。。それで熱を測ってみたらなんと40度近くもあってフワフワしてきた。

 

初めて、死ぬかもしれないと思った。

 

不幸中の幸いだったのは、この時両親がオーストラリアにちょうど滞在していたので一人でなかった事だ。。かなり迷惑をかけてしまった。。感謝してもしきれない、、

 

この後、インフルエンザが治った後に肺炎になり辛いってものではなかった。。

 

普通に息ができるだけで、素晴らしい事だと分かるようになった事はよかったのかもしれないけれど、、

 

そんなこんなで何週間も入学から休んでしまう事になった。。

 

この時の心理的なストレスは本当に半端なかったが、、学校に通った後この学校の違和感に気づくことになった。。

 

私は何週間も休んでいたので、キッチンがどんな感じになっているのかとかの基本的な状況は何も分かっていなかった。。それに加えクラスメイトも競争意識が強いのか、聞いても教えてくれる人はいない。。周りもライバル意識が強いのかあまり雰囲気は良くない感じだった。。

 

だからある意味、私は微妙に干されたような感じになり、実習は何とかこなしていたけれど空いた時間は皿洗いや調理器具を洗う事が多くなった。

 

かなり遅れをとっているし、課題だって提出していないので到底このタームで全てパスして卒業するのは夢のまた夢、、単位落とすのはある意味当たり前と思っていたから変に人間関係構築しようとせずに言われた通りの事をこなしながら覚えていけばいいかなとちょっと諦めの気持ちだったから、、下っ端のような事を命じられてもやっていた。

 

だからある意味、周りの行動が良く見えていたんだと思う。。

 

まず気づいた事は、私以外の生徒はかなり実習で作るペースが速かった。最初は私が要領を掴んでいないからだと思っていたけれどそのうちにそもそも私以外の人達が開始の時間がかなりはやい事に気づいた。

 

私は家で台所に立つときは必ず手を洗ってからと躾けられていたので、調理台に立つまで熱心に説明書を見ながら(調理学校なので、洗面に説明が貼ってある)その説明どうりに手を洗っていた。

 

だけれど、ある日いつもその洗面台がガラガラの事に気づいてしまった。。

 

誰も調理を始める前に手を洗っていない!!

そのまま、始めてる!!ということ。。。

 

挙句の果てには、、ユニフォームに着替える場所が十分に確保されていないので、大多数の人間がトイレで着替えていて、調理台を拭く時に使う布巾や酷い人だとユニフォームまでトイレの床に直置きしている人も多い状態。

 

因みにオーストラリアのトイレは水を流すと便器から水飛沫が飛ぶことも多いので、床に散っている事もありそうで本当に汚い!!

 

だから便器の中の水がついてるかもしれないもので調理台を拭いたり、手を拭いたりしている人もいるって事で、、考えるとゾッとする。

 

しかもトイレの後、手も洗わないでそのまま調理場に行く人までいた。だから、それこそ簡単にウイルスに接触感染しそうな環境と思ってしまった。

 

どうして何の兆候もなく酷いウイルス感染症を起こしたのか、振り返ってみたらこの学校でオリエンテーションの際に料理体験があって、もしかしたらそれが原因かもしれないって気づいたときにちょっとぞわっとしました。

 

オリエンテーションの際の調理体験は、チュロスをみんなで作ってみようという企画で、その時私はそれにつけるチョコレートの味見をするよう言われヘラから手につけられ舐めたんです。

 

その少し後から、なんかお腹(腸)の具合が悪くなってきてどっと疲れが出た。調理器具を洗った後布巾で拭く事あるから、もしかしたらこの時のヘラもトイレの床に置いた布巾で拭いた可能性もあったかもしれないと思うとちょっと気持ちが悪い。

 

ひょっとしたら、そこにウイルスが沢山いたのかもとちょっと考えてしまった。

 

あと本当にうわっ!と思ったのは、調理場にネズミが出る事もあった事。

 

しかも落ちた食材とかを食べているのか結構大きい。。2匹走っている姿を見てぎょっとしたこともありました。。

 

だけどこんな学校でも政府の衛生評価には良いスコアーで通っているんですね。。何故だか分からないけれど。。

 

でも後に調べたらこの学校の建物は昔政府組織の建物だったことが分かりちょっとモヤモヤしました。この学校は私立なんだから、不思議です。。

 

そんな衛生状態が悪いのを目撃して、驚いていたのと同時に私の身体にインフルエンザの後遺症で異変が生じて来て結局この学校には行けなくなってしまったのと、、あまりもの衛生管理の悪さと身体を酷使せざる負えないような体質を見て少し嫌になりビザの期限も残っていた事から進路変更する事にしました。

 

そもそも自分の身体と精神を自分の意志とも関係なく痛めつけるような勤務状態の場所から抜け出したかったのにまた同じような状態になるなんてちょっと耐えられませんでした。

 

重症インフルエンザと戦った後で身体が疲れていたのに無理して長時間立ちっぱなしで重い調理器具を洗い続けていたのも、酷いレベルの神経の炎症が起きた原因ではないかとちょっと思ってしまいました。

 

しかも、常に衛生状態の悪い物を口にしなければいけないかもしれないなんて気持ち悪くて無理です。。

 

すっかり気持ちを変えて、専門学校で会計学を勉強していた矢先にこの私が通っていた料理専門学校が潰れるという報道が目に入ってきました。私立では有名な学校だったし、セレブリティーのシェフも出資しているような学校だったので大きな話題になりました。

 

いろいろと生徒勧誘の際にしてはいけない方法を取っていて罰せられたとの話。

それ以外に驚いたのは、最後までコースを受講して卒業した人の数があまりにも少ない事、、ビックリしたのは3割程度しか卒業できていない時期もあると聞きました。。

 

そういえば、私が入学する前にこの学校を見学させてもらった時も最初20人程度生徒がいたパティシィエのクラスが最終的に2人だけになっていたのを思い出しました。

 

尋ねたらこの学校は厳しいから途中で脱落する人が多いけれど、最後まで受講出来たら必ず就職先があるよ。と聞いていたんです。。

 

その時におかしいな?と思っておくべきだったのかもしれません。。。

 

実際に、授業をうけてパティシィエのクラスにお邪魔する機会もあったのですが、早く作業をして作る事ばかりが重視されていてとりたて厳しい指導が飛んでいるわけではなかったです。

 

全体の問題点は、ともかく早くオーダーされたものを作る事、、それでないとお客さんが怒るといけないから他は全て後回しという姿勢でした。。。要はそれで衛生管理まで怠る体制なんです。

 

もうその学校は存在しないので言えるけど、食材も瓶詰のパスタソースを使ったりレンジでチンする事もあったりして驚いた事もあります。

 

正直、私が家で料理しているパスタの方が凝ってるなと思い何とも言えない気持ちになったのをおぼえています。

 

評判のいい料理専門学校でも大きな闇があったんだなと思いました。

 

だけど、なぜそんなに大勢の人が辞めたのかの真相は謎のままです。

私みたいになっている人が沢山いたって事じゃないといいけれど、、きっと気のせいだろうなと思いますが、、、

 

 

 

  

 

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