動物たちの噂や虚偽と真実
皆さん、オーストラリアの動物は好きですか?
私はもちろん好きです。
私はオーストラリアの特有な生態系にとても興味を持っていて、それはオーストラリアの魅力の一つと思っています。
だから、オーストラリアの動物や生態系のニュースを見つけるといつも必ずと言っていい程チェックしています。
先日、ABCのサイエンスニュースで面白い物を見つけました。
動物にまつわる噂や虚偽そして、その真実に関する記事です。
話が伝わる間に、事実と異なり面白おかしい話になるという点でも非常に面白かったです。
1.クウォッカ
"Quokka and baby, Rottnest Island" retrieved from https://www.experienceperth.com/article/mon-11132017-1532/quokka-cam
ネット上の噂話
”Quokkas toss their babies at predators so they can escape”
クウォッカは自分の赤ちゃんを捕食者に投げつけるため、逃げる事ができる
あんなにも愛くるしい姿で自分の赤ちゃんを投げてしまうなんて、、
ちょっと想像できませんね。
本当はサイコパスだったなんて!!
赤ちゃんを武器に使うなんて、凄い狂気と攻撃性!!
何て冷酷なんでしょうか!!!
真実
クウォッカも有袋類の一種でポーチを持っていて、そこに赤ちゃんを入れています。生物学者のMatthew Hayward氏によれば、ポーチはかなり筋肉質のために母親がリラックスすると赤ちゃんが落っこちてしまうとの事です。
赤ちゃんは落っこちてしまうと、激しく手足を振り回しながらシャーと言ったり、大きな音を出す、でも結局母親はその場を離れてしまうそうです。
これはサバイバルのための工夫だとのこと、、
自分自身が生存し、新たに繁殖行動を行うためには仕方がないのでしょうか・・・
これはカンガルーなどの有袋類にとっては、普通の事のようなんです!!
少なくとも真実は、赤ちゃんを敵に投げつける事などしていない。
自己の生存と種の保存のために、
仕方なく赤ちゃんを見殺しにしているといったところでしょう。
でもよく考えてみれば、自分も死んでしまうかもしれないのに助けに行けば、子供も自分も両方途絶えてしまう可能性も高いわけです。
それに身体が小さい子供の方が、逃げて生き延びる事は難しい。
もし助ける事ができても、その際に自分が酷い怪我を負う、または最悪死んでしまったら、子供だけで生き抜く事も難しいでしょう。
であれば、自分が残って生き抜く事の方が合理的なような気がします。
クウォッカは、めちゃくちゃ冷静沈着に物事をとらえているんですね。
ビックリしました!
2.淡水に住む鰐
retrieved from https://www.abc.net.au/news/science/2021-03-12/quokka-babies-daddy-long-legs-australian-animal-myths/13188740
信じがたい噂話
”Crocodiles don't attack people.”
鰐たちは、人を攻撃しない。
これは、信じがたいかもしれないです。
なぜなら、2000年から少なくとも23件攻撃が報告されているからです。
しかも、鰐って危険なイメージがあるし、なかには襲われて食べられてしまうというイメージを持つ人も多いのではないだろうか。
もし、攻撃しないのであればどうして死亡したりする人がいるのでしょうか?
真実
オーストラリアでは鰐による致命的な死亡事故に繋がる攻撃が確認されてはいるが、定期的に記録されている攻撃はほとんど致命傷に至るものではないとの事。
チャールズダーウィン大学のAdam Brittonによれば、
鰐たちは人間を食べ物としては認識していないとの事だ。
ならばどうして攻撃されるかというと、
この攻撃は彼らの領域を防衛するための本能によるとの事だ。
オスの鰐は自らの領域を守るために、侵入してきた物に対し、警告のために1回噛みつく事が知られている。
事実、被害者の傷跡を観察すると1回だけ噛みついて離している事が分かるらしい。
専門家の見解によれば、もし殺すつもりなら何度も噛みつくはずなので攻撃ではなく警告と取れるのだろう。
だからその領域から、離れれば殺されるまでに至らないんだろうと予想はできる。
実際、パニックになって溺れている人が犠牲者になっているとの事。
鰐に出会ってしまっても、冷静に対処すれば殺される訳ではないようだ。
鰐目線から考えると、攻撃ではなくて警告なんだろうと思う。
人間、危機に直面した時に冷静に対処しないと碌なことにならない場合が多い。
自然な場所に行ってみるとその力が最も試されるんだろうなと思う。
でもやっぱりそんな危険な動物がいるところには遊びに行きたくないと思う。
3.カンガルーとエミュー
歴史的に重要な話
下の写真のように、カンガルーとエミューはオーストラリアの紋章のデザインのシンボルになっている。
シンボルに選ばれた理由は、どちらの動物も簡単には後ろ向きに進むことができないからという話になっている。
retrieved from https://www.abc.net.au/news/science/2021-03-12/quokka-babies-daddy-long-legs-australian-animal-myths/13188740
どちらの動物も簡単に後ろ向きに進めないかなんて、考えた事もなかった。
確かに、見た事はないしちょっとイメージが湧かない。
だからこそ、こういう理由で選んだのだと思う。
真実
Dr Coulsonによれば、カンガルーに限ってこの説は正しいと言える。
カンガルーは優雅には後ろ向きに進めないらしい…
確かにあの足の形をみれば、想像はつく。
でもどうもエミューは全く問題なく後ろ向きに歩く事ができるらしい、、
と、いう事は歴史的に重要な紋章を決める時の話が真実ではないという事になってしまう!!
これはずっと過去にさかのぼり、1908年にキングエドワード7世が認めた紋章で、その後1912年にキングジョージ5世が更新したとの事。
今でも、この話は事実とは違っているのに公式の物となっているようだ。
虚偽の事でも、何度でも繰り返していればまるで事実のように感じられる、
そして結局はそう認知されるという例だと思う。
どうでしたか?
私、結構このニュースはためになるなと思って読んでいました。
考えさせられる良質な記事だと思います。
なんでかというと、人から聞いた情報や世の中に出回っている情報って伝わる内に結構変わってしまう事があるという事を良く表していると思ったからです。
常識的に正しいと思っている事でも、人の手に渡るとそこに感情や感覚を入れてしまう人がどうしても出てくるのでその話が事実と変わる場合がある。
それは別に悪気はないかもしれません。
クウォッカの噂話は、
少し面白く話そうと冗談を言った人がいるのだけれど、その意図や感覚を読み取らない人が広げてしまったせいで噂のようになったのかもしれない。
鰐の話は、
実際には致命傷になる人の割合は少ないのだけれど、怖いというイメージが先行して死ぬ人がいるとそれが大きな印象として残ってしまうよい例です。
カンガルーとエミューの話は、
完全にその動物のイメージに支配されればそれが正しくも思えてしまいます。そう思っている人には、それは嘘でも虚偽でもなく真実なんです。
だから、何か情報を見てもすぐに信じない事が重要だと思います。
発表されている情報が、科学的に統計的に正しいのか判断しないと必ず噂や虚偽に惑わされる、そしてそれが正しくなくてもそれを真実として捉えてしまうという事は起こりえるんです。
だから報道や人から聞いた話を判断するときは、感情や感覚ではなく、事実は何かという事を元に判断しないと間違ってしまいます。
だから何が真実かなんて見極める事は結構難しいから、
知識をつけていかなければいけません。
あなたが真実と思っている事はただの噂や虚偽ではないですか?
この情報化社会では、情報は氾濫しています。
まずは疑い、事実のみを見て判断する事が重要なんです。
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