信用できない重症患者数
都合の悪い事実は隠される場合が多い。それが、健康に関することであれば大問題だ。残念ながら、西オーストラリアの医療も例外ではなかった。
“オーストラリアはスポーツ大国だから、スポーツによって体を痛める人が多い。そのために、理学療法や作業療法がすすんでいる。” お堅い感じの報道番組で、流れるフレーズだ。
突っ込みどころ満載だ。スポーツオタクはいるにはいるが、身体を動かさないのに食べ過ぎ飲み過ぎで内臓をやられる人は増加傾向だ。それどころか、子供の病院の数が多い事。高コレステロールの男性の精子は肥満因子を持っている、すべては子供に移行されるんだ。
あちらこちらに、理学療法や作業療法のクリニックが見つかる。それが、全てスポーツ由来とでも言うのだろうか、冗談も休み休みにして欲しい。何故、こんな事を容易く口にできるかというと、私はここオーストラリアに到着して1年もしないうちにthe flu (インフルエンザ)にかかり、その合併症による肺炎から後遺症で手足の神経障害にまで発展し、長期間リハビリする羽目になったからだ。簡単にいってしまえば、全く手足に力が入らなくなった。自分の抗体による炎症反応で神経がやられたとの説明だった。
最初、入院が決まった時にはドクターからこんなに重症化する人はほとんどいないので稀なケースと言われた。私って本当についてないなぁと笑うしかなかった。すっかり信じ切っていた。バカですね、本当に。
5日間の入院で、点滴治療をする事になった時、私は騙されていたと確信した。私と全く同じ症状で同じように支えられながら歩く人達。
トイレすら、一人でまともに行けない状態だったので、私の部屋はナースステーションの真前になった。ナース達の会話は丸聞こえ“Xさんはあと何日のIV(点滴)で退院。今日の肺活量は”などなど、、私と全く同じ治療方法… 患者がひっきりなしに入れ替わり立ち替わり、、みんな神経やられてココにいるんだな。隠してるんだな。
振り返れば、肺炎と分かった時も治療のため入院を言い渡された事があるけれど、その時行った救急病院は咳き込む人で溢れていて長期滞在さえ認められなかった。この時も点滴治療だったが、驚くほど早いスピードで体に点滴を入れられて恐ろしかった。私が体が弱い人間だったらとっくに死んでたと思った。医療崩壊ってこの事か…。
在宅でのリハビリを申し込み、少しずつ回復して来た頃。私と同じ理由でリハビリを受けている人のために神経専門のセラピストに診てもらえるという話が来た。しかし、この人はなかなか待っていても来ない。あちらこちらに患者がいるのでなかなか空きがないとの話だった。“私が稀なケース”というのは嘘かもしれないという疑いが確信に変わった。
現在、西オーストラリアパースでは、救急車を呼んでも待ち時間が長すぎるという事態が度々、起こっているようだ。まさかとは、思うが今発表されている重症患者数は本当に正しいだろうか?私が目撃したような、医療の隠蔽が起こっていない事を祈るばかりだ。
私がリハビリしながら学校に通っていた時に、ある人から言われた心ない一言、
「体力なさそうだから、罹ったんだね。みんながならないことでしよ。大変だったねー」
本当に想像力がない可哀想な人だ。私は、体力には自信があった。フルマラソン2回完走経験があるからだ。徹夜生活が連続しても(最長3日)死ななかったし、何日かすれば回復するそんな人間です。何が言いたいかというと、体力がある人でも条件が揃えばウィルス 感染症は重症化するという事実だ。
今までいろいろと重症化の原因を考えてみた。思いついたことは、肺炎が治ったと分かった後疲れていたのに、すぐに無理して学校に行ったことだ。学生ビザの条件ばかり気にしすぎていたからだ。なので、体力を過信しすぎたのと、自分の健康を2番目に考えていた結果起こった悲劇だと思っている。
今は、すっかりと健康オタクになって、自分の体をいたわりゴロゴロすることも趣味になった(笑)
現在、世界中で新型コロナウィルス が猛威を奮っている。
その症状だけに、注目するのではなく後遺症問題にも注目して欲しい。残念ながら、この新型コロナウィルス でも免疫反応による神経症状は報告されています。
私は今でこそ前の体力に戻ったが、体を思い通りに動かすことに何年もかかりました。もしも、体力がない人だったら人生狂うかもしれません。疲労感も半端なかったので…
ただ、良かった事もある。指も全く動かなくなっていた筈なのにピアノが前よりもかなり弾けるようになっている。子供じゃあるまいに、神経回路や指の組織が再形成されているんだろうか… 毎日、楽しくて何時間も演奏、練習を繰り返している。病気になった時、1番、ショックだったのはピアノがもう弾けなくなってしまったんじゃないか?と思った事。ちょっと鬱っぽくなって自分でもビックリした。まさか、そんな事を思うとは夢にも思っていなかったので、自分の打ち込める趣味を教えてくれたと思えばこの経験もプラスになるかな?
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